健診で異常を指摘された方へ
自分では健康だと思って受けた人間ドックや健康診断で、 「精密検査が必要です」と言われると、思った以上にショックを受けるものです。
- どんな病気が考えられるのか
- どんな検査をするのか
- 受診しなくても大丈夫なのではないか
- 薬を飲むことになったら一生続くのか
いろいろなことを考えてしまう方も多いと思います。
このページでは、健診でよく指摘される異常について、 当院で行うことが多い検査や対応を簡単にまとめています。
健診でよく指摘される異常
受診時は、健診結果の用紙をお持ちください。
保険証またはマイナンバーカード、お薬手帳もあわせてお持ちいただくとスムーズです。
内科の異常
血圧・血糖・脂質の異常
健診で、血圧が高い、血糖値・HbA1cが高い、 コレステロールや中性脂肪が高いと指摘されることがあります。 これらは、高血圧症、糖尿病、脂質異常症といった代表的な生活習慣病に関係します。
もともとの体質に加えて、体重の増加、内臓脂肪、運動不足、 塩分の多い食事、睡眠不足、ストレス、飲酒、喫煙などが関係するとされています。
診察では、健診結果やこれまでのご病気、生活習慣などを確認し、 生活改善で経過を見るのか、薬による治療も考えるのかを相談します。 生活習慣病の程度にもよりますが、必ずしも「いきなり薬」というわけではありません。
患者さんのお気持ちも確認しながら方針を決めますので、 まずは結果用紙をお持ちいただき、ご心配なことをお話しください。
生活習慣病について詳しく知りたい方は、 生活習慣病のページもご覧ください。
肝機能異常・脂肪肝
肝機能異常の原因として多いもののひとつが脂肪肝です。 内臓脂肪が増えると、肝臓にも脂肪がたまり、 肝臓に炎症を起こして数値が悪くなることがあります。
ただし、「太っているから脂肪肝だろう」と思っていても、 薬剤性肝障害、B型肝炎・C型肝炎などのウイルス性肝炎、 自己免疫性肝炎などが隠れていることもあります。
当院では、採血で肝機能異常の原因を確認し、 必要に応じて腹部エコーで肝臓の状態を詳しく調べます。
尿検査・腎機能異常
健診で、尿蛋白、尿潜血、腎機能の異常を指摘されることがあります。 腎臓からたんぱくや血液が漏れている場合や、 尿路結石、膀胱・尿路の病気などが関係していることがあります。
尿検査は変動が大きい検査のため、まず再検査を行うことも多いです。 その結果、腎臓そのものの異常が疑われる場合は腎臓内科へ、 泌尿器科の病気が疑われる場合は泌尿器科へ紹介することがあります。
軽度の異常であれば、当院で定期的に経過をみることもあります。 一方で、見た目に赤い尿が出る「肉眼的血尿」がある場合は、 早めに泌尿器科を受診するようお伝えしています。
尿酸値が高い
尿酸値は、体質だけでなく、飲酒量が多いことや、 内臓脂肪が多いことなどで高くなることがあります。 長年高いまま放置すると、足の関節などが強く痛む痛風発作や、 痛風腎と呼ばれる腎機能障害につながることがあります。
まずは飲酒量の見直しや体重管理などで尿酸値の改善を目指します。 ただし、尿酸値が高い状態が続く場合や、痛風発作を起こしたことがある場合には、 尿酸を下げる薬を検討することもあります。
貧血・白血球・血小板の異常
貧血で多いもののひとつは、女性に多い鉄欠乏性貧血です。 また、喫煙や体質などにより、 白血球や血小板の数が多かったり少なかったりすることもあります。
ただし、貧血の程度が強い場合や、 白血球・血小板の数が大きく異常な場合には、 血液の病気が隠れていないか確認が必要になることがあります。 必要に応じて、大きな病院へ紹介します。
軽度の異常であれば、当院で定期的に数値の変化を確認していくこともあります。
腫瘍マーカー高値
人間ドックなどで、CEA、CA19-9などの腫瘍マーカーを測定し、 数値の上昇を指摘されることがあります。 腫瘍マーカーは、がん以外の原因で上がることもありますが、 必要に応じて画像検査や内視鏡検査で確認します。
肺、胃、大腸、膵臓などを確認する目的で、 CT検査や胃カメラ・大腸カメラを検討することがあります。 当院では内視鏡検査に対応しており、 必要に応じて画像専門クリニックでのCT検査や、 近隣の大きな病院への紹介も行っています。
消化器の異常
便潜血陽性・バリウム検査異常
便潜血陽性の場合は大腸カメラ、 バリウム検査で異常を指摘された場合は胃カメラによる確認が必要になります。
詳しくは、それぞれのページをご覧ください。
腹部エコー異常
腹部エコーでは、胆石、胆のう壁肥厚、胆のう腺筋症の疑い、 脂肪肝、肝臓や腎臓の腫瘤疑いなどを指摘されることがあります。
すぐに治療が必要なものばかりではありませんが、 再検査や経過観察、追加の画像検査が必要になることがあります。
当院で腹部エコーの再検査を行う場合もあれば、 画像専門クリニックでCTやMRIなどの検査を行う場合、 近隣の大きな病院へ紹介する場合もあります。
その他の健診異常
心電図異常
心電図では、不整脈、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、 心臓に負担がかかっている可能性などを指摘されることがあります。
心臓の形や動きを確認する心エコーが必要な場合は、循環器内科をご紹介します。 また、脈の乱れを詳しく調べるために、 当院で24時間心電図を行うこともできます。
どうしたらよいか分からない場合は、まず当院にご相談ください。 必要な検査や紹介先を一緒に確認します。
胸部レントゲン異常
胸部レントゲンで異常を指摘された場合、 肺炎のあと、古い炎症のあと、結節影、肺がんの疑いなど、 さまざまな可能性があります。
必要に応じて胸部CT検査を行うために、 大きな病院や画像診断クリニックをご紹介します。 呼吸器内科を受診していただく場合もありますが、 どうしたらよいか分からない場合は、まず当院にご相談ください。
受診時にお持ちいただきたいもの
健診異常で受診される際は、以下をお持ちください。
- 健康診断・人間ドックの結果用紙
- 保険証またはマイナンバーカード
- お薬手帳
- 過去の検査結果があれば、その資料
健診結果は、異常値だけでなく、前年との変化も大切です。 過去の結果がある場合は、あわせてお持ちください。