血便・黒い便、便潜血陽性などの異常
血便や黒い便がある場合は、放置せず一度ご相談ください。
出血の場所や原因によっては、早めの検査が必要になることがあります。
便の色がいつもと大きく違うとき、体に何らかの異常がある可能性があります。
黒い便(黒色便)がある場合
イカ墨のような真っ黒でねっとりとした便(黒色便)が出ている場合は、 食道・胃・十二指腸などの上部消化管からの出血が疑われます。 比較的多量(目安として約1L以上)の出血となっている可能性もあります。
この場合は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道がんや胃がんがないかどうか、 なるべく早く胃カメラでの確認が必要です。
血便がある場合
一方で、血便は「出るタイミング」や「量」によって対応が大きく異なります。
緊急性が高いケース
- 数時間のうちに何度も、便器が真っ赤になるような出血がある
- 便だけでなく、レバーのような血の塊が出てくる
このような場合は憩室出血などが疑われ、 出血量によっては救急搬送が必要になることもあります。
腹痛を伴う血便
腹痛とともに下痢や血便が繰り返し出る場合は、
出血性腸炎、虚血性腸炎、炎症性腸疾患、大腸がんなどが考えられます。
比較的よくあるケース
硬い便のあとに、普通の便の周りに血が付着する
トイレの水が赤くなる、
トイレットペーパーに血が付くといった場合は、
痔による出血のことも多いですが、大腸がんが隠れていることもあります。
便潜血陽性
見た目では分からないものの、検査で初めて分かる便への出血です。
便潜血検査は検査された方の約5%の方に陽性が見られます。
陽性となった方を30人集めると1人程度(約3%)に大腸がんが見つかります。
そのため精密検査として、大腸カメラが推奨されています。
(詳しくは
便潜血陽性を指摘された方へ
をご覧ください)
血便や便潜血陽性で大切なこと
このように、一口に血便といっても原因はさまざまであり、 症状だけで判断することは難しいのが実際です。
そのため、まずは一度診察を行い、そのうえで治療方針を決めることが大切です。
特に40代以降の方では、大腸がんの可能性を年齢だけで否定することはできないため、
大腸カメラによる確認が必要になることが多くあります。
「検査はできれば受けたくない」と感じる方も多いと思いますが、
症状を放置してしまうことが一番リスクとなります。
当院での診察について
診察では、考えられる病気やリスクについて丁寧にご説明し、
検査が必要かどうかをご相談のうえで決めていきます。
女性の方は、女医による診察のご希望にも対応しておりますので、 ご不安な点があれば遠慮なくご相談ください。
当院では、丁寧な観察を行い、大腸ポリープや早期がんの発見に努めています。
切除すべき大腸ポリープである腺腫の検出率(ADR)は約50%と、一定の水準を保ちながら、丁寧な観察で病変の発見に努めています。